職場でネットーワークビジネスを教わった話

副業アフィリのエイタロウです。

今回は第3話、ネットワークビジネス編となります。

プロローグはコチラ。

それではスタートです。

1人でビジネスは難しい

当時、「会社員」に活路を見出させなかった僕は、自分でビジネスを始めてみたいという気持ちはありました。

しかし、僕は「何にも持っていない人」でした。

具体的なスキルもなければ、対人折衝も苦手。

体力もないし、学歴もなければ、実績もなく、表彰された経験もありません。

あるとすれば「かつてブラック企業にいた事」くらい。

ただの底辺自慢でしかなく、なんの評価にもなりません。

しかも「僕よりも過酷な人」はいくらでもいるわけですし。

なので、文字通り「何者でもない人間」なわけです。

そのくせ理想だけはやたら高く、「何かで成り上がりたい」という願望だけはありました。

そんなくすぶる思いを持ち続けながら、転職後の会社に勤めていました。

きっかけは職場の先輩

その職場では、年上のお姉さん的先輩がいました。

職場にはガラの悪い人が多いかったのですが、その人だけは優しかったのです。

なので、僕は仕事で悩んでいる事や、自分でも何かビジネスを始めたいなど、人生相談をしてもらっていました。

それから勤めて3カ月もたった頃です。

僕は今の会社を辞めて「ビジネス探しの旅」に出る事を決意しました。

もうぐだぐだ考えずにキッパリと会社員をやめ、「新しい事を始めたい」と考えたのです。

その事を相談すると、彼女の口から思いがけない言葉が出てきたのです。

「私の知り合いにも、自分でビジネスをやっている人がいるけど、会ってみる?」

それが、僕が初めて「ネットワークビジネス」を知るきっかけとなりました。

結論:僕には合わなかった

結論から言えば、彼女から教わった「ネットワークビジネス」とは「アムウェイ」の事です。

実を言うと、僕はこれまで「ネットワークビジネス」というものに出会った事なく、先入観がまったくありませんでした。

恥ずかしながら「アムウェイ」という企業も、20代半ばにして初めて知ったのです。

なので話を聞いた時「なるほど、そういうものもあるのか!」と最初は感心したものです。

しかし、聞けば聞くほど不安になり、始めるには至りませんでした。

「絶対他人から怪しまれる奴じゃん!」と思ったからです。

なので、一刻も早く「この話はなかったことに…」と切り上げようと思いました。

しかし、同時にこうも思いました。

「まてよ?稼ぐチャンスがあるなら、教わって損はないんじゃないか?」と。

考えてみれば「ビジネスで成功している人」と直接関われるのは、またとない機会です。

それに、先輩もこれまで親身になってくれていたし、彼女の方から勧誘してきたわけでもありません。

なので「先輩は信用できる」と考え、僕はあえてアムウェイに飛び込んでみようと思ったのです。

グループのトップの人と会う!

さて、先輩から紹介されたのは、彼女の所属するグループのトップの方でした。

仮にKさんとしておきましょう。

Kさんは20人規模のグループを作っていて、僕は食事会という名のミーティングに参加する事になりました。

グループ内の人たちは、みんな仲が良く、普通に社会人や主婦の方ばかりでした。

なので、僕はイメージよりもなんだか「普通っぽい人」だったので、安心感を持ったこと覚えています。

しかし、心のどこかに線引きはありました。

結局は「アムウェイの商品をみんなで買おう!」という目的が一致して集まっているグループなのです。

なので、他社の商品をボロクソに言ったり、食品や健康について極端な例を挙げるなど、考え方が大きく異なると感じました。

僕のこれまでの生活を否定する様は、なんだか洗脳の手口っぽくて怖かったです。

(かつてブラック部署にいた時も、部長にもやられました。ちなみに、部長は創〇学会員でもあったのです。)

アムウェイのメリット

考え方の違いはともかく。

アムウェイのメリットは「商品が用意されている」事でした。

ビジネスを始める上で、一番大事なのは「商品」に尽きます。

商品に対して「売る」、「作る」、「運ぶ」、「貸す」のいずれかの立場でビジネスが変わってくるのです。

技術や材料もなくして「作る人」にはなりませんし、「配達員」も大変な肉体労働です。

不動産や金融などの「貸す」という仕事は、難易度もリスクも高いです。

となると、僕に唯一残されたビジネスは「売る事」だけなのです。

そう考えると「何を売る」かが問題となり、アムウェイはそれを解決してくれるというわけです。

とはいえ、アムウェイはちょっと違うと思いましたが、僕はそこで何かをつかんだ気がします。

自分のビジネスのイメージとして「何かを売る人になろう」と、心のどこかで決めたのでした。

アムウェイの仕組み

アムウェイの仕組みにも、一応触れておきましょう。

簡単にいえば、アムウェイ製品を売れば、利益(マージン)が得られます。

しかし、もし売れたとしても「1回だけ」ではまったくうま味がありません。

「継続して何回も買ってくれる」からこそ、利益も増えるのです。

そこがアムウェイビジネスのポイントでもあります。

アムウェイの商品は、調味料やサプリメントや洗剤などの日用品が多く、リピートしやすいものばかり。

そのため、毎月サプリを買ってくれる人がいれば、それだけで利益になるというわけです。

もちろん、リピーターを増やす事の重要性は、どのビジネスでも同じことが言えるでしょう。

しかし、アムウェイには特有のシステムが存在しているのです。

グループ作りの重要性

アムウェイの独特のシステムは、会員を増やすことで「グループ」を作る事が重視されている点です。

なぜなら、グループ内での商品の合計購入金額が多ければ、それに応じたボーナスやキャッシュバックが貰えるという仕組みだからです。

そのため、いかに会員数を増やすかがアムウェイビジネスの成功に直結すると言っても過言ではないでしょう。

逆に言えば、もしグループのメンバーが抜けてしまったら、利益もボーナスも減る事になります。

それを避けるために、ミーティングを重ね、常にグループを監視し合い続けることが必須となるのです。

特に新参者はアムウェイ製品に染めるため、様々な成功者の話や、商品の良さをとにかく紹介されます。

以上を経験し、僕は、アムウェイが嫌われる理由がものすごく分かりました。

アムウェイのデメリット

アムウェイは、成功すれば大きな稼ぎにはなるという夢はあります。

しかし、デメリットは、とにかくマイナスイメージが付きすぎている事です。

試しに友人に相談してみると、あからさまに拒絶反応を示していました。

それはアムウェイに対する「不信感」であり、信じてもらえない限り、商品は買ってもらえないのです。

この時に僕が学んだのは、アムウェイに限らず「不信感を払しょくする事」が商品を売るために必要な事だという事です。

いきなり営業マンが来ても、誰だって嫌な顔をするのは、「怪しい」と思うからに他ならないのですから。

つまり、商売に大切なのは何よりもまず「信用される事」なのです。

アムウェイの場合、求められるのは「マイナスから一気にプラスに変える程の話術」しかありません。

けれど、僕はそもそも対人折衝が苦手であり、グループが築けるわけないのです。

アムウェイの商品について

また、僕はアムウェイ製品の良さが、よく分かりませんでした。

実際、洗剤の何本かも買ってみましたが、普段使っているのとそう変わらないと思ったのが感想です。

それなのに、会員の方々はやたらと大絶賛していたのが、違和感しかありませんでした。

そんな僕が、アムウェイ製品を他人に勧めようなんて、思えないに決まってます。

つまり、自分が好きだったり、惚れ込んだ商品でもなければ、売る事は難しいのです。

そんな事を考えながら、僕は彼らとの関わりを持つのをやめ、フェードアウトする結果となりました。

アムウェイをやめるまで

余談ですが、僕はグループのトップ、Kさんとは1か月ほど付き合いました。

一緒に日本アムウェイ本社まで見学に行くという、ちょっとした旅行もしました。

また、先輩と3人でご飯を食べたり、遊びに行ったりと、一緒に過ごすのは本当に楽しかったです。

ただ、「ずっとこのまま付き合うのは辛い」とも思いました。

僕はアムウェイは向かないと思いながらも、その本心を隠していたからです。

それを最後まで伝えず、僕はKさんと連絡を取るのをやめてしまいました。

Kさんとはそれっきりとなり、先輩と会う事もなくなりました。

色々良くしてもらい、時間を割いていただいたのに、何も言わなかったことは、未だに申し訳なく思っているのです。

ここに書いても仕方ないですけど。

ネットーワークビジネスで学んだこと

そんなことがありながらも、僕はもう先に進むしかありませんでした。

なぜなら、僕はすでに仕事をやめてしまっていたからです。

サラリーマンもアムウェイも、自分に向かないと諦めたのです。

ならば、次の手を考えて早々に実行するしかありませんでした。

当時の僕は20代半ばであり、30歳までに何とかしたかったのです。

その際、アムウェイで学んだ3つの経験は、非常に重要でした。

1つ目は「商品ありき」。

2つ目は「信頼を得る事の重要性」。

そして3つ目は「圧倒的な知識が必要」という事です。

僕はとにかく自分が「無知」であることを思い知ったのです。

世の中には、まだ自分の知らないビジネスがあり、僕に必要なのは「勉強」だと思ったからです。

ビジネスと言えば聞こえはいいですが、ようは「合法で稼げる手段」ならば何でも良かったのです。

そこで僕はネットで手あたり次第、情報をとにかく集める事を重視しました。

そして、とうとう「情報商材」に手を出してしまったというわけです。

情報商材を買ってしまう情弱

アムウェイに懲りた僕は「なるべく人と関わらずに稼ぎたい」と思うようになりました。

かといって「ブログとかアフィリエイトは難しそうだし…」などと葛藤していたのです。

そんな中、目に付いたのが「完全自動でサイトを更新し続けられる」という夢のような情報商材でした。

その名も「オートコンテンツビルダー 神龍」。

「これさえあれば、ブログがよく分からなくても作れるぜ!」と意気込み、購入に至ったのです。

情報商材の罠

・・・が。

当然、上手くいくわけもありませでした。

この商材は今でも売ってるっぽいですけど、控えめに言って「ゴミ」です。

その内容はと言えば、当時下火になっていた「2chまとめサイト」をさらにまとめる「アンテナサイト」を作成するキットのようなものでした。

ふたを開けてみれば、ただRSSを取得するだけという、正直0円でもいいくらいのゴミでした。

これが4円とかだったらいいですけど、なんと4万円近くの料金を払ったのです。

僕はなけなしのお金をどぶに捨ててしまったと、自分の愚かさを嘆いたのです。

さらに、購入者へのサポートとして「バージョンアップしたスーパー神龍」なるものをさらに10万円で売りつけるという、極悪バックエンド商法も待ち受けていました。

「こんな商売が果たしてまかり通っていいのか?」と正気を疑わざるを得ませんでした。

まさに情弱!!

今でも恥ずかしく思うエピソードの1つです。

ただ、僕は思いました。

確かに大ハズレもあるけど、どこかに「ホンモノの情報」もあるんじゃないかという予感を何となく感じたのです。

そして、僕は「起業塾」という名の情報商材屋と接触する事になるのですが、それはまた次回へと続くのです。

次回⇒怪しすぎる起業塾のセミナーに参加してみた