副業アフィリのエイタロウです。
今回は第2話、無職編となります。
それではスタートです。
現状打破を目論む無職
かつて、ブラック部署で1年半ほど働いていた僕。
退職してからは、もう二度と会社で働きたくない気持ちでいっぱいでした。
かといって、無職のままでは生きて行けません。
親も別にお金持ちというわけではないですからね。
なので、無職生活を続けながらも、状況打破を目論んでいました。
無職が投資を始めてみた
無職時代の僕は、「稼ぐ方法」を調べていました。
会社に頼らずとも、自分で稼げれば、就職しなくて済みますからね。
そこで、思い立ったのが「株式投資」でした。
スキルも実績も特にないけれど、知識と持ち金さえあれば何となくできそうだと思ったのが理由でした。
また、「人生の一発逆転を狙うには、何か始めないといけない」という、焦りもあったのです。
株式はギャンブルなのか?
さて株式投資と言っても、やり方は様々でありますが、基本的に「ゲーム」ようなものでした。
実際にやってみると、投資とは名ばかりで「株の転売」でしかない事が分かるからです。
そのルールは「高値掴みした人間が負け」であり「ババ抜き」に近いものがあります。
「いかに安い時に買って、他人に高く買わせるか」が勝負となるのです。
もちろん、「長期的な視野で行うのが投資だから!!」という反論には、ぐうの音も出ません。
でも、無職に長期的な視野なんてあるわけないでしょ!!
はい、論破。(できてない)
「稼いでる情報」に踊らされる僕
とはいえ、最初は投資も怖くて、勇気が出ませんでした。
しかし、ネットの情報とは恐ろしいもので、僕は徐々に影響を受けていきます。
例えば、
「デイトレで日給10万達成♪」
「FXで資金100倍!!!!」
などなど…。
SNSに蔓延るそんな文言に刺激を受けてしまった僕は、「自分もやってみよう!」と思うようになってしまったのです。
まさに情弱!
「金持ち父さん貧乏父さん」という名の劇薬
また、投資を紹介するサイトでは「金持ち父さん貧乏父さん」という本が紹介されていました。
これは、今まで社畜だった僕にとって、とんでもない劇薬みたいな本でした。
そこ書かれていたのは、「どんなにエリートでも”雇用者”でいる限り貧乏人のままだよ!!」という社会の構図でした。
そして、僕はこの本を読んで衝撃を受け、こう思いました。
「そうか!会社員はラットレースだから死ぬまで搾取されるんや!!」
「そこから抜け出すには、投資家になるしかないんねや!!」
これまでの常識を覆すほどの情報に影響を受けてしまった僕は、もはや洗脳状態でした。
それから僕は投資の本を読み漁り始めていきます。
そして、四季報を片手についに株式投資を実践するに至ったのです。
ちなみに、手元にあったのは、これまで貯めた200万円ほど。(バイト時代の貯金も含む)
僕はそのうちの100万円を使う事にしました。
果たして、無職が株式で稼ぐ事は出来たのでしょうか…?
結論:ちょっとだけ稼げた
さて、結論から言えば、1ヶ月で2~3万円くらいの利益を確定しました。
最初こそ、お金が増えたのはめちゃくちゃ嬉しかったです。
無職なのに収入が得られるなんて、思っても見ませんでしたからね。
しかし、その一方で「こんなものか…」という思いもありました。
月利で言えば2%~3%でしかなく、無職が数万稼いだところで、何の足しにもならないのです。
こんなんじゃ、欲しいものも買えません。
(本当は儲けたお金で美少女フィギュアを買いました。)
ちなみに、当時キャプチャではないですが、今でもこんな感じの戦績です。
勝ってるときはこう。

普通に下がる事もあります。

弱小素人の実力なんて、こんなもんなんでしょうね。知らんけど。
投資で儲けるためには?
投資から2カ月目、僕はすでに「現実」にぶち当たり、やる気を失っていました。
当初、僕が思い描いていたのは、投資だけで生活したいという理想でした。
ちょっとずつ勝ちを積み上げて行けば、複利的に大きくなっていくという目論見だったのです。
しかし、そんな事はすぐに無理だと気付きます。
もし投資で月収20万~30万を稼ぐと考えた場合、元金がいくら必要になるかを考えれば簡単です。
仮に月利2~3%だった場合、100万円では当然足りません。
最低でも1千万円ほどないと、毎月20万を稼ぐのは無理です。
とはいえ、それも捕らぬ狸の皮算用であり、そう都合よく月利2~3%が達成できるわけもありません。
そんな簡単に勝ち続けられるなら、みんな大金持ちですからね。
もし常に上手くいったとしても、年20%の複利計算で100万から1000万に増やすには、なんと10年以上かかります。
はいはい、無理ゲー無理ゲー。
ネットの世界は夢の世界
ではなぜ僕は途方もない理想を抱いてしまったのでしょうか。
それは、ネット上で「株だけで生活」という理想的な日々を送っている人への羨望からでした。
SNSでは収益自慢する人も後を絶たず、僕も当初は「あわよくば…」なんて考えてしまったのです…。
しかし、そういう人たちは大抵、リスクの高い投資をしている人たちなのです。
特にデイトレーダーなんかは、稼ぐ人だけ目立ちますが、その足元には屍の山がある事でしょう。
株で勝てる人というのは、そういう人なのです。

買いは家まで売りは命まで
ちなみに、株式の世界では「買いは家まで売りは命まで」という格言があります。
信用取引や空売りなど、リスクの高い投資は本当に命取りという事です。
逆に言えば、それだけの覚悟を背負えなければ、大きく稼げないという事なのでしょうね。
「これはもう…命を張るしかないっ…!!」
賭博黙示録カイジに出てくる利根川さんの言葉が胸に染みます。
僕は命だけでなく家すらも惜しいので、株式は不向きなのでした。
かといって、完全に株式をやめたわけではありません。
チャールズ・エリス氏著「敗者のゲーム」にある通り、僕は大人しく「インデックス・ファンド」を利用することなりました。
大きく稼げない分、貯蓄の一環として運用する事が堅実だと僕は結論付けたのです。
(ピーター・リンチ氏にも影響を受けたので、たまに小型株は買ってますけど、結果は上記の通り。)
無職から会社員に戻った僕
さて、投資で生活という夢が破れた時、僕は再就職を決意しました。
「やっぱ…働くしかないか…」(そりゃそうだ…)
といっても、すぐに就活したわけではなく、まずは職業訓練校を利用する事にしたのです。
訓練校は、お金をもらいながらスキルを学び、しかも就職先まで紹介してもらえるという、夢のような場所でした。
そんな半年近くの訓練校を経て、僕はネットショップを運営する会社に入社したのです。
とはいえ、僕はそこでも人間関係が辛くなり、早々に辞めたくなってしまいます。
さらに「金持ち父さん」や「ネットの自称成功者たち」の影響が強く残ってしまい、「この会社で一生働く道」がどうしても見えなかったのです。
そのため、僕は何と、3カ月でまた会社をやめたのでした。
そして、その間僕はまた別のビジネスを知ることになるのですが、それはまた次回という事で。